他人宛ての手紙のせいで僕が読書感想文を書くハメに陥った話。

夏もいよいよ盛りになって、暑い日が続いている。 正午近くなって、僕はリュックに本をたくさんつめて、例の喫茶店に向かう。 自転車に乗ると真上から射す日が少しあついが、仕方がない、 急ぎでもないからゆっくりこいで行く。 自転車で行くときは、途中にある古本屋の外につけられた棚を覗いていく。 僕の求めるものは、…