ソナタ形式がわかればクラシック音楽は格段に面白くなる!(ソナタ形式の解説)
前にこの記事で、クラシック音楽を聴くときに注目すべきことをいくらか紹介しました。
この記事では主に曲の内部の構造、言い換えれば和声や細かい技法について書きましたが、曲にはもう少し離れて遠目で見た時にみえる外側の構造、つまり”形式”というものがあります。
ただなんの知識もなくクラシック音楽を聴くと、その長さと耳慣れなさに尻込みしてしまいますが、形式のことを少し頭に入れると、聴いているときに迷子にならず、曲がずっと面白くなります。
クラシック音楽の中心となる古典派の時代(バッハ以後、18世紀後半から19世紀初めハイドン、モーツァルト、ベートーベンの時代)では、ソナタ形式というものが完成されて曲の重要な要素になりました。
もちろん他の形式(ロンドー形式等)もありますが、クラシック音楽を聴く際に一番目にし、問題になるのがこのソナタ形式で、これを理解すればクラシック音楽をより楽しむことができます。
ソナタ形式はよく登場する分よく説明されもしますが、大体簡潔な説明しかされずきちんと把握するのはなかなか難しいと思われます。
そこで今回はこの”ソナタ形式”について、図や実際の曲をみながら、やや詳しく、しかしなるべくわかりやすいように説明します。
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