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きつねの音楽話

老人性古本症候群を患った若者の徘徊ブログ

【動画】凄過ぎて笑えるバイオリン超絶技巧5選

音楽 音楽-音楽雑話

バイオリン音楽ではとんでもない技巧が使われることがあります。

音楽は技巧だけではありませんが、それが楽しみの一つであることは間違いありません。

 

今回は超絶技巧曲のうち、僕の心に残った演奏を紹介します。

一般に超絶技巧はパガニーニやそれに準ずるバイオリンの作品に使われますが、僕の判断で演奏効果の高い作品を選びます。

 

 

バイオリン超絶技巧集

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 バイオリンの神様 ヤッシャ・ハイフェッツ

 

1、バッハ作曲 無伴奏バイオリンソナタよりシャコンヌ

演奏 クイケン


This is by far the fastest CHACONNE i've ever heared - Part I

 

バイオリンの世界では超有名なこの曲

古楽演奏の第一人者クイケンの演奏は速いことでも有名?

個人的にはこの曲を始めて聴いた時始めから終りまで驚きっぱなしで、しかも大いに感動した。

この演奏では2分30秒くらいからとんでもないことになる。現代の奏法だとこのはやさは無理か。

 ききどころ

冒頭から連発される重音奏法。

バッハならではのポリフォニー音楽(旋律が多数ある)が本来メロディーだけを奏すバイオリンの上で見事に表される。

 

この曲は二短調→ニ長調→二短調という構成になっているが、その間にはさまっているアルペジオ(分散和音)も高い演奏効果がある。

2、サラサーテ カルメン幻想曲

演奏 チェボタリョーワ


Аначтасия Чеботарева - Сарасате Кармен Фантазия / Sarasate Carmen Fantasy

 

ツィゴイネルワイゼンで有名なサラサーテの代表曲

ビゼーのカルメンのメロディにのせて華麗なテクニックが発揮される。

バイオリニストは美貌とテクニックを併せ持つロシアのバイオリニスト、アナスタシア・チェボタリョーワ。

僕は個人的にこの人のひき方が好き。(本当に簡単そうに難なく弾く)

 


チェボタリョーワ/ツィゴイネルワイゼン(Amazon)

チェボタリョーワは ロマンティックな曲が得意でチャイコンなどもよい。(チャイコフスキー国際コンクールの最高位受賞者)

ききどころ

全体的に技巧がちりばめられていながら、バイオリンの艶めかしさを存分に発揮して、聴いていて面白い。

各部分でバイオリンの音が色々な性格で弾き分けられているのが本当に見事。

2分頃からの高い音は、ハーモニクス(人工フラジオレット)といって特殊な指使いで普通にひくよりも2オクターブ高い音を出す技。

3、パガニーニ 24の奇想曲より第一番(一番初めの曲)

演奏 パールマン


Paganini - Caprices 01/ 05/ 24 (Itzhak Perlman / Violin)

 

結局パガニーニへ

僕がこの曲を初めて聴いたのがパールマンで、CDの冒頭から本当に驚いた。

なんですかこれは・・・

 ききどころ

パガニーニのカプリースは練習曲でひとつひとつ目的を持っているが、この曲は聴いてもらうとわかるとおり、”この”テクニックの練習である。

4本の絃の上を弓が高速で行き来しているが、弓は絃に当たるたびに軽く飛び跳ねている。

そうやって弾くとこういう音になる。

弓が跳ねている時と跳ねていない時の音色の違いをよく聴いてみるとよい 。

 

4、パガニーニ 24の奇想曲より第24番

演奏 ハイフェッツ


Jascha Heifetz plays Paganini Caprice No. 24

 

上の曲の最後の曲

この曲は変奏曲で最初に弾かれるテーマがものすごい技巧とともに変奏されていきます。

つまり様々なテクニックがことごとく網羅されます。

 

超絶技巧好きの間では専ら評判のハイフェッツ

バイオリンが本体でハイフェッツはバイオリンを弾く機械なんじゃないかとまで言われる始末。

僕もハイフェッツの演奏好きです。

この映像は撮り方もこだわっていて面白いですね。

ききどころ(バイオリンの技巧)

パガニーニは技巧の宝庫で知らないとなにをやっているかよくわからないだろうから少し技巧に就いて書いておく。

一弓スタッカート

 ふつうスタッカートは弓を返して音をきるが、一弓スタッカートは”弓を返さないで”音を切る。つまり止めて、弾いて、止めて、弾いてを同方向に連続で繰り返す。

25秒くらいからの第一変奏で使われている。

 一弓スタッカートには下げ弓と上げ弓の二種があるが、普通上げ弓で(弓を上に動かしながら)使う。下げ弓の一弓スタッカートは上げ弓に比べてかなり難しいが、ハイフェッツはこれが得意。

ダブルストップ(重音)

 重音自体は技巧というほどのものではないが、重音が連続で使われたりすると急に難しくなる。

 1:10からはオクターブの重音でメロディーが歌われる。

それ以降もすさまじい重音が多用される。

左手のピッツィカート

 バイオリンは弓で弾く以外に指ではじく奏法があってそれをピッツィカートという。

ピッツィカートは普通右手でするが、まれに左ですることもある。

3:48からの変奏は左手のピッツィカートと弓をぶつけて出す二種の音で音楽をつくっている。

ハーモニクス

 上にも書いたが、特殊な指使いでおさえた音の2オクターブ上の音を出す技。

バイオリンの場合は絃の一定の場所で自然に鳴らすことができるもの(自然フラジオレット)以外にも、人差し指で絃をおさえ、小指を適当な箇所に軽く触れさせることで、人為的にほとんどすべての音をいわばハーモニクス化できる(人工フラジオレット)

 4:11からの部分

 

5、パガニーニ 「虚ろな心」の主題による変奏曲

演奏 コーガン


Kogan Paganini

演奏は1分くらいから

 

最後はこの曲

前からコーガンの演奏は知っていましたが、この演奏をきく前はここまで完成されたテクニックの持ち主だとは知りませんでした。コーガンのテクニックってそんなに注目されないような・・・僕が知らないだけ?

テクニックも素晴らしいが、なにより音が美しい・・・

ききどころ

技巧は上に書いたものがまんべんなく使われています。

上に書かなかったものを補足します。

・グリッサンド

1:15あたりの奏法ですが、指を滑らせて無数の音を出すグリッサンドを、弓を細かく跳ねさせながらおこなっています。たまにこういう奏法がありますが、名前があるのかどうか知りません。

2:00くらいのものが本来のグリッサンドですね。

 

2:13あたり前奏がおわってから穏やかなメロディーがでてきますが、ここは上に書いた左手のピッツィカートの伴奏がついています。

この曲では左手のピッツィカートが多用されます。

2:40の部分では逆に左手のピッツィカートがメロディを弾きます。

本当にすごい・・・

パールマンがなにかの折りにいっておりましたが、ハイフェッツもホールで聴くのだと録音より断然美しい音がしたようです。それが本当に美しかったと。

バイオリン弾く人ならわかると思いますが、バイオリンは近くできくより少し離れた方が綺麗にきこえる。

聴いてみたかった・・・

 

バイオリンの超絶技巧はどうでしたか?凄すぎて笑ってしまいませんでしたか?笑

僕もたまに聴くとなにかやる気がでます笑 鍛錬の賜ですからね。

 

 

 

◆バイオリンの名曲を集めました。

fuchssama.hatenablog.com