きつねの音楽話

老人性古本症候群を患った若者の徘徊ブログ

古本趣味の僕がネットで”上手に”中古本を買う方法を教えます。

みなさん、中古本は買いますか。好きですか。

古本は古本屋で買えるわけですが、みなさん行ったことありますか。行ったことのある人はあまりいないんじゃないでしょうか。

古本屋といえばもの好きの老人が通うところですよね。ネット世界の発達した現代で古本屋に通う若者がどこにいますか。ここです。

僕は週に何度か古本屋に通っています。

そうして通っていると知らない間に古本に関する知識が獲得されて、まあほとんどは紹介すべくもないことですが、段々上手に古本を買うことができるようになってきました。

 

古本は新本と違って、定価というものがなく、古本屋の店員や出品者が値段を決めます。

現実の古本屋では実際に手にとって商品の状態を確かめて、値段と照らし合わせることができるわけですが、しかし、オンラインだとそうはいきません。

ネットで買う場合のほとんどは現物を見ずに買いますから、慎重に選ばないと想像通りのものじゃないものが届くことがあります。

そのためネット上の市場では評価基準を決めたり、さらに出品者が詳しく商品の状態を示したりするのですが、その表現に専門用語が多く、それを知らなければ理解できないことがあります。

 

今回は、もう多すぎて何冊位あるのかはわかりませんが、古本をとにかく大量に買い込む悪癖のある僕が、ネットで上手に古本を買う方法を教えます。

(その愚かな様子を見たい方は↓をご覧ください)

【古本道】僕の本が本棚から溢れて山積みになっている話

 

古本を上手に買うコツ

本の各部分の名称

まず基本的な本の部位の名称を紹介します。まず以下を見てください。

本の部位

  • 表紙
  • 裏表紙
  • 小口

わかりましたか。

わかりませんね。ご安心ください。

わかりやすいように僕が画像をつくりました。

 

僕が高度な技術をもって全力で作ったので、すぐに覚えることができましょう。

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天地というのが、なんとも粋でしょう。これが頭足だったらちょっと尊厳が損なわれます。

豪華本の天には、あたかも賢人に後光がさすように、黄金に輝くものがあります。これは天金といって、天に金箔がはってあるものですが、今はあまりみません。

小口は”こぐち”と読みます。

これらが本の”外側”の名称で、古本を買う時には一番問題になります。

外側は傷ついたり汚れたりしやすいからです。

例えば、「表紙に〇〇あり」なんていう説明があったりするわけです。

 

後は表紙をめくったときにある「見返し」というものがたまに問題になりますが、とりあえずは覚えなくてよいでしょう。

 カバーや帯、函(はこ)など、説明する必要のないものは省略します。

本の状態(コンディション)に関する専門用語

本の状態に関する用語というのはつまり、古本にどういう欠陥があるかを表す用語という意味です

これは全てあげると結構な数になりますが、今回は特に目にする回数の多いものを紹介します。

 また以下をみてください。

  1.  書込み
  2. 線引き
  3. 記名・蔵印
  4. スレ
  5. キズ
  6. ヤケ
  7. ヨレ
  8. ソリ
  9. ワレ
  10. コワレ
  11. イタミ
  12. 裸本

 

普通の中古本を買うだけならこれらをふまえれば十分と思われます。

数が多すぎて覚えられないといわれそうですが、別に覚える必要はありません。

以下でその特徴をおさえましょう。

なお、ここでも”折れ”や”破れ”など説明しなくともわかるものは省略します。

1. 書込み

”文字”の書込み。

所有者の名前が書いてある場合は特に「記名」などといいます。

2. 線引き

本文等に線の引いてあるもの。 赤で書いてあるのものを特に「朱線」と表したりします。

3. 記名・蔵印

記名または蔵書印のあるもの。大体見返しにあるので、これらがあるときは見返しということばがでてきます。

4. スレ

表紙等に擦れた微細な傷のある場合をいいます。

問題にならないくらいの傷の場合がほとんどです。

5. キズ

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このようにひっかいたような痕のあるものをいいます。

(わかりやすいように重傷のものを選んで撮影しています。以下同様)

6. ヤケ

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このように陽射しや経年によって紙の色の変ったものをいいます。

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本文はこのように周りの色が変わります。

本文にヤケがある場合、「本文ヤケ」等と表現します。

7. ヨレ

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このようにカバー等の角がよれた状態のことをいいます。

8. ソリ

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湿潤と乾燥によって紙、もしくは本自体が反りかえった状態にあることをさします。

ソリがあると本に開きにくさがあります。

紙の波うちはとくに”ムレ”ということがあります。

9. ワレ

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このように背のところで本が割れたようになっている状態のことです。

10. コワレ

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製本の崩れて、紙がバラバラになった状態のことです。

11. イタミ

よく使われる表現ですが、特定の状態というより、経年などによって本の状態が悪くなっていることをさします。

極端な例ですが、例えばこれなどイタミと表現できましょう。

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12. 裸本

カバーのないことです。

 

 

以上この位おさえれば、大体の状態は判断できます。

上手に買うコツ

 以上を踏まえて、ネット上で古本を上手に買う方法を考えてみます。

 

ネットで古本を買う時にもっとも重宝するのがやはり、アマゾンでしょう。

Amazon

 アマゾンで中古のものをかうときはマーケットプレイスといって、アマゾンとは別の出品者との間で売買が行われます。(いくつかの形態があります)

その商品は「新品」「再生品」「中古品」「コレクター商品」にわかれますが、普通問題になるのは「新品」か「中古品」です。

新品

「新品」の場合、特に注意することはないでしょうが、アマゾン自身からも売られている場合、送料のことなどもあってアマゾンから買った方が、マーケットプレイスで買うより安くあがることがほとんどです。

というかアマゾンで買うと定価から少し割引かれていて、書店などで買うよりやすかったりしますね。

中古品

中古品の場合、上にも書いたとおり、書い手が商品を見ることができないので、独自のガイドラインがあります。

 

中古本の状態に関する「コンディション・ガイドライン」は以下です。

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・詳細はamazonのAmazonマーケットプレイス コンディション・ガイドラインを参照下さい。本以外にも実は細かい規定があります。

 

出品者が古本業者の場合、コンディションを用語を使って詳しく説明してくれている場合がほとんどですが、出品者が大手の場合コンディション・ガイドラインに則った説明のみの場合があります。

 

コンディション・ガイドラインの評価は少し注意する必要があります。

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”良い”の評価には「半分以下のページに書き込みや線引きがある商品。」が含まれます。

つまり全体の半分に書き込みや線引きがあっても”良い”と評価しうるわけです。

 

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たくさん書き込みや線引きがあったり、コワレ等難があっても、読むことができれば”可”をつけられます。

知り合いのうちにアマゾンで注文したら酷いものがきたという人がいましたが、おそらくそういうもので、ガイドラインに則った評価ではあったろうと思います。

 

しかし、中には書き込みがなくても全体の状態によって可の評価がついていたりする場合もありますし、出品者によってかなり評価に差がでます。

この辺はなんというか、直感的なことも重要になってくるわけですが、気を付けたいポイントがあります。 

 

 ・ポイント

  1.  なるべくコンディションを細かく説明している古書店から求める。
  2.  コンディションが書いていないものを購入するときは、信頼できる出品者から買う。

 

 ・コンディションと値段を比べて満足いくものを求めると上手な買い物ができます。

  僕は例えば”コワレ”なんて書いてあるとほとんど買わないですね。

 

 

大手の古本業者で、対応がよく買いやすいと僕が思っているのが「もったいない本舗」。

もったいない本舗

注:もったいない本舗では古書だけでなく新本も扱っています。

 

・送料

送料は一律540円でしかも2500円以上買うと無料になります。

アマゾンのマーケットプレイスだと商品一つにつき 257円かかるから、漫画等まとめ買いするときなどはもったいない本舗で買うとよいかもしれません。

 

 ・ポイント

 まとめ買いはもったいない本舗がお得。 

 

 

もったいない本舗はアマゾンや楽天市場にも市場を持っています。

アマゾン店→もったいない本舗(アマゾン)

楽天市場店→もったいない本舗(楽天市場)

 

もったいない本舗が出品しているものはコンディション・ガイドラインに則った評価のみで判断するしかなく、つまりヤケなどと詳しく書かれているわけではありませんが、安い物でも概して状態のいいものが届くように思います。

それに検品・評価は人が行っているためたまに評価と違うものが届いたりすることもありますが(これはどの出品者も同じ)、

 もったいない本舗はそういう時「品質保証」と銘打っているだけあって非常に対応が早いです。

 

実際僕が(アマゾンで)頼んだもので、評価良にも関わらず、ほぼすべてのページに線引きのあったことがありました。

 メールで問合わせると、すぐ翌日に返信がきました。

実際のメール(一部)↓

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この対応には感心しました。 

 

ただ、もったいない本舗の品質保証は本物でありますが、

本当に質にこだわりたい本を買う時はアマゾン等でコンディションを詳しく書いている出品者から買った方がよいと思います。 

 

もったいない本舗

版と刷について

コンディションの他に注意したいことをもうひとつ

本の奥付(巻末についていて、著者なんかが書かれている紙)にはその本が発行された年が書かれていますが、それと一緒に〇版や〇刷と書かれています。

これらの意味は、まあ別に覚えなくてよいのですが、初めて発行されたときの本を初版(本)、第一刷などといいますが、本は印刷されるごとに第二版→第三版と数が大きくなっていきます。

つまり数が大きい程、新しく印刷されたものというわけ。

新しいもののほうが誤植等修正されているので、一般的には価値があると思います。

 アマゾン等で出品されているものにも、出品者によっては出版年数、版刷が書かれているものがあるので、書かれている場合は参考にします。

 

 ・ポイント

 出版年数・版刷を参考になるべく新しいものを買う。

(僕の場合は必ずしも新しいものを求めるわけではないのですが、それは特殊だと思われます。) 

 

表題とともに「改訂版」や「第〇版」とある場合は、内容が大きく変わりますから、別の本と考えたほうがよいでしょう。

 

 

 最後におまけですが、

古い本が欲しいときに、貴重で手に入らない(ものすごい高額)とか、綺麗な状態で手にいれたいというときに重宝するサイトがあります。

復刊ドットコム

なんと絶版になって発行されなくなった本を復刊させてしまうというおそるべきサイト。(復刊なので古本ではない)

 

僕も手に入れたいのに絶版で手に入らない本というのがたくさんありますが、そういうものでも票があつまれば復刊させることが可能です。(票があつまれば・・・)

漫画等だけでなく、語学の専門書等幅広く扱っていてみているだけで面白いです。

本好きの方は一度チェックして損はないと思います。

 

復刊ドットコム  

おわりに

長々と書いてきましたが、参考になったでしょうか。

アマゾンのコンディション・ガイドなどここまで細かくみる人などいないかもしれませんね笑

でも古本の場合はちょっと注意するだけで同じ値段でもよいものが買え、また同じ状態のものを安く買うことができます。

今回書いたことは、”買いたい本を良い状態で安く買う”というところに主眼がありますが、古本道においては他に、普通思いも寄らないような本の買い方をすることがあります。まあそういうことは一般には問題にならないので、また機会があったら別に記事にしましょう。

 

fuchssama.hatenablog.com

 

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