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老人性古本症候群を患った若者の徘徊ブログ

喫茶店に入られない人のための喫茶店入門(喫茶店の入り方・特にメニューについて)

このブログではたびたび書いてきたから知っている人もあろうが、僕はよく喫茶店に行く。

どうしてそうなったか、前になんとなくは書いた気がするが、僕の昔話を我慢強くきいてくれる読者の方もそう多くはないだろうから、詳しいことはとりあえずまあおいておいて今回は実際的なことを書く。

 

つまり”喫茶店って入りにくい”という人の入りにくさを、実際の喫茶店について色々書くことによって緩和することがこの記事の主たる目的である。

なんとかして、”喫茶店って入りにくい”の入りにくいの前に”少し”とか”ちょっと”とかをねじ込みたい。

 

こういう僕はもうかなりの喫茶店通である。

さすがに喫茶店を求めて全国各地を渡り歩くなどという程でもないが、旅先でわざわざ喫茶店を探す位の喫茶店好きではある。

それにコーヒーを淹れる仕事をしていたことがあるから、中身にも少しだけ詳しい。

 

茶店のいろいろ

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ここでいう”喫茶店”は、スターバックスとかドトールコーヒー等の大手チェーン店をいうのでもないし、いわゆる”カフェ”をも含まない。

では一体喫茶店とはなんなのか。

・・・というと難しいが、コーヒーを出す、”普通の人にはちょっと入りにくい”店というのが一番よく表せるかもしれない。

カフェに入りにくいという人がいたとすれば、僕の予想外ではあるけれども、まあ基本的なことはかわらないので、そういう場合はここでいう喫茶店にカフェを含めてもよいかもしれない。

 ポイント1 喫茶店は誰でも入ってよい

初めて行く喫茶店だと、

あれ、ここ営業してるのかな

とか

これ入って大丈夫か?

と思われることもあるが問題はない。

茶店はそんな状態にあるのが普通である。

 

まあ最初から場末の不気味なところに行く必要はないのだから、適当に調べて有名店に行けば確実である。

茶店は名店というのがあって、特に東京なんかだと探せばそこら中に古い喫茶店がある。

 

重たい扉を開けばようこそ喫茶店の世界へである。

まずは店主に軽い挨拶をするとよい。

そうすればこちらの席へどうぞとか、

お好きな場所へとかそんなことをいうので従えばよい。

ポイント2 メニューは迷ったらブレンドのホットにしておく

茶店のメニューは店によって数の上下がものすごく激しいのだが、

どの店にも必ず在るのが、

ブレンドとストレートのコーヒーで(、いや、ひょっとするとブレンドだけのところもあるかもしれないが、およその話)、

ブレンドというのは色んな豆を店主やら業者やらが適当に混ぜたもので、

ストレートというのは一種類の豆だけ(例えばモカ等)で淹れるものである。

豆の名前は大体産地の名前で、色々と種類があるが、ストレートは概して価格が高めになるし、よくわからないだろうから、とりあえず初めて行ったときはブレンドを注文するとよい。

 

ブレンドには大体、ただのブレンド(名前はおすすめブレンドとかまあ色々ある)と、フレンチブレンドがある。

フレンチは酸味の少ない苦めのものと決まっているようだから、酸っぱい味の苦手な人はフレンチにするとよい。

しかし(ただの)ブレンドは店の看板だから一度はそれを飲んでおくとよいと思われる。

他のメニュー

以下見かけることの多いメニューを簡単に説明する。

カフェ・オレ

  牛乳入りのコーヒー(”レ”が牛乳)

ウィンナ・コーヒー

  ホイップクリームをのせたもの。(店によっては植物性のものを使うところもある。)

  ウィンナは普通いうウィーンのこと

ダッチ・コーヒー(あまり見ないがこれを推す店もある)

  水出しコーヒー。苦味の少ないまろやかな味。オランダの修道院が発祥とかなんとか。変った装置をつかって淹れる。

 

エスプレッソ系のメニュー(カフェ・ラテ等)は喫茶店ではあまり見かけない。

ポイント3 ブラックで飲まなければならないという決まりはない

なぜか日本にはブラックで飲んでこそ通だという風潮があるが、別にそんなことはないし、店主は客の飲み方なんて気にしていない。

むしろ問題になるのは”連れ”がいるときであろう

 

よくコーヒーミルク(スジャータなんかの)が、人工の化学薬品でコーヒーに入れてもおいしくならない、と警戒している人がいるが、

茶店ででてくるコーヒーミルクは大体小さいピッチャーに入っていて、動物性の、つまり普通のクリームのことが多い気がする。

プラスチックの容器に入っているもの(ポーション)はほとんどが良く言われる通り、植物性の油脂を界面活性剤で乳化させたものである。

ただし、動物性の生クリームもほとんどのものには安定剤等添加物が入っているから、まあ無添加ということもないと思われる。

ポイント4 喫茶店のコーヒーはまずいのが基本と思っておいたほうがよい。

ちょっと言い過ぎの感があるが(笑)、喫茶店は名店でもコーヒーがおいしくないことがある。

もちろんおいしいのに越したことはないのだが、まずくても人気の店はある。

茶店にとってコーヒーのおいしさは一番重要なことではないのである。

おいしいコーヒーを安く飲むなら、こだわりのあるカフェかコンビニに行った方がいい。

ポイント5 喫茶店でできることはその店によって微妙に違う

普通の喫茶店では飲食店でよくあるように、”勉強禁止”などという張り紙があることはまずない。

客を高速回転させるということはあまり考えられていないから、コーヒーを飲み終わったらすぐに帰らないといけないなどということもない。居放題である。(言いすぎ)

しかしなんというか店によって空気が違うから、どの程度居座っていいのか、(本気の)勉強はしていいのか、などということは店の雰囲気をよく読み取る他ない。

ただ、コーヒー一杯で一時間や二時間読書したからって追い出されるというようなことはない。少なくとも僕は経験していない。

 あとがき

別に喫茶店への入り方、居方に決まりなどないのだから、わざわざ説明することもないだろうが、喫茶店というのは身近にありながら行かない人にとっては無縁のもので、全く見当もつかないだろうから、興味がある人の参考になればよいと思う。

コーヒーの値段はブレンドで500~550円程と安くはないが、喫茶店は”ただ単に”コーヒーを飲みに行く場所ではないのだから、そこは気を付けたほうがよい。

上にも書いたとおり、おいしいコーヒーが飲みたいなら、”カフェ”に行った方がよい。

 

茶店は店によって雰囲気が違って、客層も違う。

自分に合った店というのは非常に居心地がよく、落ち着くものだから、探してみると面白い。

 

 

◆いつも通う喫茶店で最近起きたちょっとしたことを書いた記事。

fuchssama.hatenablog.com