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きつねの音楽話

老人性古本症候群を患った若者の徘徊ブログ

胡蝶蘭のフザリウム(カビ)感染をお茶がらで治療した結果・・・

注意:

先に書いておきますが、この記事に書いてある方法は実験的に行いたまたま成功しただけであり、科学的根拠や他実験結果の蓄積などによって効果が証明されているものではございません。あくまでネタとしてお楽しみください。

 

 

胡蝶蘭に感染したフザリウム菌をお茶がらで治療

 何ヶ月か前に胡蝶蘭の苗をいただく機会があったのですが、元気に見えたその苗はどうやらいただく前からカビに感染しており、貰った二つの株のうち一つは数日後にぽっきり上半分が折れてとれてしまいました。

 

症状としてはもらった次の日くらいから、何かかび臭いような匂いが強くありました。

そして折れたときには株の中心が真っ黒に腐っていました。

あるいは匂いがしたときに何らかの対処をしていれば助かったかもしれません。

折れたときにはすでに株の中心を貫いて根のほうまでカビに犯されていました。(株が再生する見込みがないとわかって解剖しました。)

 

胡蝶蘭が何か病気になっているとわかってどういうものか調べたのですが、どうやらフザリウムというカビの一種に感染したようです。

これは常時土の中などどこにもあるもので、株が弱ったときなどに感染し立ち枯れ病を起こすようです。

症状は上に書いたとおりかび臭さがあり、蘭が黒く腐ります。

これが根の先や、葉から症状が出た場合まだ薬剤による治療が可能なようです。

 

しかし、僕の株のうち折れていないもう一つも、株の真中の葉が落ちて、中心が真っ黒になっていました。

こうなると回復の見込みはないようです。

どうにかして助けたい

僕はこのかろうじて生きている株をどうにかして救おうとしました。

ただし僕は化学合成された薬品は持っていないし、使いたくもないのでよく本などに書いてある〇〇を散布するとかいう助言を採用することはできません。

なんとか自力、天然の力で治したい

と思いました。

そしてあることを思い出しました。

 

さくらももこの「ももの缶詰」に載っている『奇跡の水虫治療』です。

 

この本は確か小学生のときバザーかなにかで買ったんですが、読んでみると結構面白かったんで、 それからいくつか他のエッセイも読みました。

笑える話が多くて面白いです。

 

で、その奇跡の水虫治療っていうのが、さくらももこが中学生か高校生のころ水虫にかかってどう治療したかっていう話なんですが、最終的にお茶の葉を使って水虫を完治させたらしいのです。

このエッセイを読んだのはもう何年も前なのですが、その話がふっと思い出されて、これは効くかもしれないと思いました。

 

お茶というと殺菌効果があって、毎日飲むと風邪をひかないといいますね。

実際インフルエンザの予防なんかには相当の効果があるらしい。

僕は普段から急須でお茶をいれて飲むんですが、その”ガラ”を使って胡蝶蘭を治療してみようと思い立ちました。

お茶がらによる治療

まずお茶を飲みます。

今度使ったのは春に買った八女の新茶です。(八女とか、阿蘇とか行ってみたい・・・)

 

湯のみに湯を注いで、十分冷ましてから急須にお湯をそそぎます。

お茶の葉が十分開いたら最後の一滴まで注ぎます。

それからまた少し冷まして飲みます。

うまい。

 

次に胡蝶蘭の患部を観察します。

・・・うーん、真っ黒だ

黒いところはカビ菌が大量に巣くっているでしょうからなるべく取り除きました。

黒くなっているところをカッターでガリガリやると結構奥まで真っ黒で、穴が空いたようになりました。(※真似しないでください。株が死んでも責任はとれません。)

それからキッチンタオルにお茶がらをつけて患部にまきつけます。

数時間放置します。

長い間放っておくとそれはそれでカビが生えそうなので、しばらくしたらとってよく乾かします。

 

治療中の様子

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この巻かれているところにはもともと葉がついていたんですが、腐って落ちました。

このように株の真中から腐ると助からないらしいです。

 

僕はこれを2日後くらいにもう一度やりました。

それで暫く様子をみました。

数ヶ月後

この治療から確か2ヶ月くらい、胡蝶蘭はよくもならず、悪くもならず現状を維持していました。

少なくとも腐って折れるようなことはありませんでした。

写真をみるとわかるように株には新芽があったのですが、これがずっとこの状態で、伸びませんでした。

 

カビに感染したときは、というか普段から、胡蝶蘭は蒸らすとよくないらしいので、乾かし気味にして、ほとんど放置していました。

 

そして、つい先日、株を見に行くと・・・

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伸びてる!

このときはさすがにうれしかったです。

この数ヶ月間この胡蝶蘭はカビと戦い続けていたんでしょう。

僕のお茶がらが役に立ったのかどうか、それはわかりませんが、とにかく助かってよかったです。

おまけ 胡蝶蘭の開花

上の胡蝶蘭は病気で隔離していますが、僕の部屋にはもう一株胡蝶蘭があります。

その開花の様子を紹介します。

 

胡蝶蘭は一度咲いたあと花芽の途中をきってもう一度花芽を出させることができます。

今回はその”二番花”です。(ただしこれをやると株が弱るようです。)

 

毎度ごめんなさい、花芽が伸びるところは写真をとっていなかったようです。

もうつぼみが完全について、一つ目が開くところから

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四つつぼみがつきました。

 

一つ目の開花

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上のつぼみからそのまますぐにこういう形になります。不思議です・・・

 

二つ目

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三つ目のつぼみもゆるくなっていますね。

 

三つ目

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四輪すべて咲きました。

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見てくださいこの花の形。どんな意味があるんでしょう?

表からみると真っ白ですが、裏側はうっすら桃色がさしています。

 

一つ目が咲くと、次々に開花していったのですが、なんと今もなお四輪とも咲き続けています。(一月以上)

株の状態はよいみたいです。

おまけ2 豆レポート

fuchssama.hatenablog.com

この記事で紹介した小豆の生長の様子をお見せしましょう。

上の記事から20日後くらい

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だいぶ伸びました。

小豆の横には大豆が植わっています。あとささげといんげんも別のところに植えていますが、ブログでは紹介していませんでしたよね確か。

上の写真から10日後くらい

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生長の勢いがすごいですね。

雑草はぬいてないので、仲良く共生しています。

このときの大豆さん

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花が咲いています。

紫のきれいな花です。

上の写真からまた約10日後

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これが最近の写真

小豆が花をつけています。

小豆の花は始めてみましたが、黄色いんですね。

このときの大豆様

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あっという間に豆になってますね。

ちなみにささげはもう収穫して食べております。機会があれば紹介します。

おわりに

薬を使わずお茶だけで回復不可能の症状を克服できたのはなんとも気味のいいことでした。

まあ、真似はしないほうがいいでしょう。

 

今庭では大根が花を咲かせています。

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そうそう、前記事を書いたときはまだ小さかった蕪ももう立派になって、収穫したのですが、写真をとるのをすっかり忘れていました。

先生や喫茶店のママにあげたり、煮て食べたりしたんでもう撮れませんが、まだ植わっているのでそのうちに見せましょう。

 

あと庭で起きた不思議な話ですが、この写真

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前も書いたヤグルマギクですが、実は植えた種にこんな色はありませんでした。

青の他、白、桃色くらいしかなかったんですが、交配してこの色になったんでしょうか。

植えて3年くらい?初めてみました。

 

生き物を観察するのは本当に面白いことです。

みなさんも興味があれば是非色々挑戦してみてください。