【栽培】近所の公園で苔を採取してきた
僕の家には、僕がまだ成長していた頃から、獣が住み着いていて、僕はその獣と近所を一回りするという日課を持っているのですが、その徘徊途中に広い草原の続く公園があります。
その公園は岡のように小高くなった部分があって、その上にいくつか花壇があります。
我が家に住み着く獣は公園に入ると、その上へ行きたいというので、おおくはそれに従って花壇や生垣の周りを歩きます。
この花壇には・・・
いや、今日の話題はここではないので飛ばすとして、
その岡の上を一通り歩くと今度その獣はほとんど僕をおいてまた下へ走って行きます。
丘を下ったところには防風林のように二列に植えられた松の並木があって、我が家に住み着く毛玉ちゃんはその並木の間を鼻を地面にこすりつけるようにして縫っていきます。
それでその松の並木が途切れるあたりに今回の舞台があります。
苔採取してきた
その並木が途切れるあたりにその公園内では唯一苔の群生する箇所があります。
他の場所はおおよそが芝生で、タンポポとかクローバーとか雑草天国なのですが、この部分だけはほとんど苔しか生えていません。
まあただ苔が密集しているだけなら気にしないのですが、
この苔の群生、毎年秋から冬にかけて、非常に美しく色づきます。
毎年これを
ああ綺麗だ
と見て思うだけだったのですが、この前ふと、
苔採取して栽培したら面白そう
と思いつきました。
で、庭の掃除をしていた時に、葉で殖やしたセダムが外に放ってあることを思い出して鉢に植えようと思い、鉢と土を準備して植えたのですが、セダムがあまりに小さいのでつまらなく思えて、
苔でも端に植えたら面白いかな
と考えて、まず庭で苔を採取しました。
手前がセダムです。
左上の苔は長年僕が保護して徐々に殖えている苔の一角を頂戴しました。
こんもりしていてかわいらしいです。
右側のは勝手に殖えたもの。僕は苔にくわしくないのでなんなのかさっぱりわかりません。
植えている間、これでも隙間があなりあるし、あの公園の苔採取してこよう、と決心しました。(だからわざと間を大きくして植えてある)
採取へ出発!
採取のためのスコップと入れて持ち帰るための陶器の鉢の受け皿をもって出発
普段から怪しい僕ですが、公園にスコップ持って行って苔を採取するのはなんとも不審者然としていてさすがに辟易しました、心の内で。
松の並木の最後のあたりから苔が多くなります。
まずこの苔が多く見られます。
ちょっと木陰を離れるとすぐ芝生になるのですが、きのこが生えているので、この一帯は湿っているのでしょう。
落ち葉でわかりますが、手前に松があります。
向うは木がないので、日向になっています。
日陰も日向も苔むしています。
こけが密集して生えているところ
苔の緑って美しいですねえ
観察するとこの一帯には(おそらく)4種の苔が生えているようでした。
あまりたくさんとってこの美しい景観を壊すのも悪いので、端のほうからほんの少しだけ採ることにしました。
左が並木の下あたりに多く生えていたもの。
日陰の時間が長いところなので、この四種の中では最も日陰を好むのでしょう。
手前は僕が庭でとったのと同じように見えますが、色合いが違うので厳密に同じ種かはわかりません。
右上は一番立体的で、うにのようにとげとげしています。
上のはひとつひとつが小さく、白がかっていて、一見カビのような見た目。
植え付け
これを持ち帰って先の鉢に植えます(といってもほとんど載せただけですが)
別角度
うーん、まあまあ面白くしあがったかな?
とりあえず窓際族の一員として部屋に迎え入れました。
セダムがかわいそう
はじめはセダムを植えるつもりで鉢と土を用意したんですが、完全に苔にのっとられましたね・・・
セダムはサボテンのように頻繁な水遣りがいらない植物なので、苔との相性は最悪だと思われます笑
隣のサボテンの鉢に引越しさせようかな
僕は苔を育てたことがないので、どうやっていったらよいかわかりません。
というわけで手探り状態ですが、土につくまでは霧吹きなどで湿った状態を維持します。
うまくいくといいんですが
ふだんあまり気にしない苔も注目するとなかなか面白いものです。
ちょっと勉強しないといけませんね
今度とった苔の名前なんかがわかるといいんですが
では今回はこの辺で、スィーユーアゲン!
(追記:セダムはサボテンの鉢に引越しました。)