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きつねの音楽話

老人性古本症候群を患った若者の徘徊ブログ

そろそろ春なので春らしい曲を ベートーベンのスプリングソナタを聴く

”四季”に関する曲といえば、ビバルディの「四季」がまず浮かぶところですが、今回は今までずっと無視してきてそろそろまずいかなと思われ始めたので、いよいよベートーベンをとりあげます。

 

つまり「スプリング・ソナタ」を聴いてみます。

 

 

ベートーベン作曲 バイオリンソナタ第5番

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今までベートーベンが出てこなかったのは理由があるようで、ない。ないようで、ある・・・

前に一瞬登場して即退場してもらってから一度も登場していないわけですが、ベートーベンと云うのは西洋音楽史上最も重要な人物ですから、丁重に扱わねばならないと云うところから、軽々しく書かれないというそういう理由にしておきましょう。

L.v.ベートーベン

ベートーベンは古典派最後の大巨匠で、生れは1770年、1827年に亡くなります。

フランス革命が間に入っていて、ヘーゲルと同じく大いに影響があったとみえます。

音楽としてはハイドンに師事し、モーツァルトから大きな影響を受けました。

また後年は対位法的な書法がみられ、バッハの影響が伺えます。

 

モーツァルトにしても後年の作品にはバッハの影響がみられます。

ホモフォニーに対位法音楽が現れてくるのもこれまた面白い。

バイオリン・ソナタ

バイオリン・ソナタは初めて出て来ますから簡単に説明します。

楽器の編成

  • バイオリン
  • ピアノ

注意したいのが、ピアノは伴奏ではないというところです。音色のこともあってバイオリンが主役と思われがちですが、二つの楽器は基本的に対等です。

むしろ、歴史的にみれば、バイオリンの方が脇役で、モーツァルトの若いころはバイオリンの助奏附ピアノ・ソナタと云う体裁だったようです。

曲の構成

基本的にはピアノ・ソナタ等と同じです。

バイオリン・ソナタ第5番

この曲は通称「スプリング・ソナタ」と云います。

が、春をイメージしたとか、そう云う具体的な理由があるわけではなく、明るく活溌な雰囲気から後につけられた名のようです。

ですから、春と云う印象はなしに聴かねばなりません。

これではこの記事の題の意味が薄れるようですが・・・・

曲の内容

 第一楽章 ソナタ形式

 第二楽章 三部形式

 第三楽章 スケルツォ

 第四楽章 ロンド

 

バイオリン・ソナタは三楽章構成が多いですが、ここでは弦楽四重奏や交響曲のように四楽章構成となっています。

スケルツォというのは、ハイドンやモーツァルトの時代メヌエットだった楽章のかわりにベートーベンが採用したもので、原意をとれば”おどけた”とかそんな意味になるようです。

三部形式は無視してください。 

聴いてみる

一楽章を聴いてみます。


Beethoven violin sonata No. 5 Spring Mvt 1 (1/3) Perlman

バイオリン:パールマン

ピアノ:アシュケナージ

二人とも現代の大巨匠です。アシュケナージは今は指揮者としての方が有名でしょうか。

 

冒頭バイオリンのなだらかな美しいメロディ

ピアノに受継がれます。

1:16あたり下降する長い半音階の後第二主題、ピアノの和音の駆上がりが強烈で、なんともベートーベンらしい・・・

その後また役割を交代して奏でられます。

 

2:36 提示部が繰り返されます。

5:03 展開部 始まって間もなく第二主題が変ロ長調で出て、展開されます。三連譜の激しい音に合わせて始めバイオリンで歌われた第二主題の下降する音形が出てきます。

 

6:07 トリル的音形の後 再現部

今度はピアノが先に主題を奏でます。

8:38 曲の終りに向かいます。

伸びやかな第一主題と快活な三連譜の組み合わせが気持ち良い。

 

 

改めて聴きましたが、美しい曲です。

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