バッハがちゃんと聴けない・・・ クラシックについた変な歌詞で迷惑している話
一昔前こういう歌?があったのをご存知でしょうか。
ちゃらり~鼻から牛乳
また
あーなーたーはーかーみーのーけーありますか
変な歌詞つけるの厳禁
これら実はバッハの曲につけられた歌詞なんです。
バッハ作曲 トッカータとフーガ 二短調
J.S.Bach-Toccata e Fuga BWV 565-Karl Richter
オルガン カール・リヒタ―
いわずともお分かりでしょうが、最初の部分が鼻から牛乳が垂れてくるところです。
これは全く厳粛な曲で、聴こうとするときは、
よし聴くぞ
と云う気持ちで聴く。
すると、鼻から牛乳が出てきて、どうしても間が抜けてしまう。
鼻から牛乳は脳の奥底に刷り込まれていて、遠離一切顚倒夢想の心持で聴いても必ず脳裏をかすめてくる凄まじい力を持っているのであります。
パイプオルガン
ついでにパイプオルガンのことを少し紹介します。
パイプオルガンは教会に住んでいる巨大な化けものです。
最近は大きいコンサートホールでも飼われているみたいですが。
何段もの手鍵盤の他に”足鍵盤”と云うのがあって、足も使って演奏します。
上の動画でも足が映りますからみてみてください。
パイプオルガンは何種類ものパイプが附いていて、ストップというものを操作することによって様々な音を出します。
バッハの音楽ではオルガンは重要なものです。
バッハ作曲 小フーガ ト短調
Fugue in G minor Bach 小フーガ ト短調 BWV578/バッハ
トッカータとフーガの方は冒頭だけだったからまだいいものの、今度はフーガだからそうはいきません。
次から次へと髪の毛ありますかーやらはげはげ聴こえてくる。
もうこれはどうしようもない。
一生はげを背負っていきていくしかないのです。
替え歌の罪
誰だか知らない人がつくった歌詞によって私のトッカータとフーガは鼻から牛乳を垂れ流し、小フーガは禿げ散らかすことになってしまった。
これは大変な事態であります。
もうこうなってしまったら、
鼻から牛乳を垂れ流し、禿げ散らかした曲を、それとして愛するしかないわけであります。南無。
おすすめCD
リヒターはクラヴィーア奏者、また指揮者としてバッハを演奏し、伝説的な名声を得た人です。その貫徹したゆるぎない精神力の前にはただ打ちのめされるしかないわけであります。鼻から牛乳が垂れても問題にならない気魄があります。
トン・コープマンのCD トン・コープマンも指揮者としても活動しており、現代のバッハ演奏を代表するひとりであります。コープマンの演奏は、私の聴いたところでは、どこか愉快な、面白い印象です。 鼻から牛乳が垂れるのを少しおさえることができたのがこのCDであります。なぜなら最初モルデント的にではなくトリルとして弾いているからであります。 モルデントだと上の演奏の通りちゃらり~だか、たらり~だか、そんな風になりますが、このCDはちゃらりらりらりらりらり~となっていまして、その効果がなんとなく薄れる気がするのです。
みなさん変な替え歌はやめましょうね。