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きつねの音楽話

老人性古本症候群を患った若者の徘徊ブログ

クラシック音楽入門のために何が必要か真剣に考えてみる。

きつねです。今日も良きお日柄で。

・・・”こんにちは”とか”こんばんは”の後を全く省略するようになったのっていつなんでしょうね。

明治あたりでしょうか。

”おはよう”はまだ”おはようございます”

の形が残っていますから、まあそんなに熟していない・・・いやしているかもしれないが。

 

おはようございます

は現表記が始まる前は

おは”や”うございます

で、発音はそんなに変わらないでしょうが、全く音便もなくして古典風に書くと、

おはやくござります、もしくはおはやくござりまする(江戸風)

でしょうか

実際なんと言っていたのか、まあ身分等によっても違ったのでしょうね。

 

”今日は”も”今晩は”も

今日はよきお日柄で。

とか

今晩は寒うございますな。

とかの略ですが、現在ではその”尻尾”がとれてしまったようで、驚いたとかげがしっぽを落とすように、日本は戦争で言葉を落っことしたわけであります。

 

あいさつの話がしたいわけじゃない

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また無駄話が過ぎました。

本題に入りますが、よくクラシック入門とかなんとかいって、純粋無垢の一般市民の真白い羽をむしりとって地獄の地下三階くらいにあるクラシック界にひきずりおろそうとしているのをみますが、まあこのブログもその類ですが、だいたいは失敗するわけです。

そもそも大体のクラシック好きというのは自分の感性に自信をもっている。そしてその自分の感性でもって周りの人に音楽感を押し付けるわけです。

だから「~が好きな〇〇がすすめる☓☓不朽の名盤△選」とかいう全く迷惑な記事が産まれるんですな。

 

それでクラシック界の端にある小さい門に偶然人を押し込めることができたらよいのですが、まず羽根をむしり取ること自体失敗することも多い。

というのは大方クラシック好きでない人も自分の感性に自信をもっているわけです。

 

みんな自信を持っている。仕事には自信がないかもしれないが、好きな音楽に関しては良い趣味(bon gout)を持っていると思っている。

 

そこへクラシック界の住人が、

あなたの感性は、まあ否定しませんが、どうなんですかね、こちらの方がよろしいんではなくて。

とかなんとか上流気取りでやってくるもんだから、大体は無視され、ひどい時は戦争になる。さながら宗教戦争の如くなる。サン・バルテルミの大虐殺が起きる。

 

いや、これはいいすぎましたが、とにかく単に

この音楽はいいですよ。

といっても改宗させることは難しい・・・

好きな音楽のある人はその人の中に「音楽とはこういうものだ(ドーン)」というのがあるから、それをすり抜けるのは非常に困難です。

”クラシックに興味のある人”でも”音楽感が全くない人”なんてそうそういるもんじゃない。

 

ではどうすればよいのか

 

・・・その感性を逆に利用すればよいのでは?

聴く側が選ぶクラシック音楽

”おすすめ”という時点で薦めている側の立場が強い。

まあ、どれを聴いて良いかわからないと云う人が多いからでしょうが、その”おすすめ”を聴いても結局自分に合わなければ

ああ、クラシックってこんなものか

と思われ、そこで終わってしまう。

 

僕が普段聴くのは

バッハ、モーツァルトが主で、もちろん他の作曲家も聴くが、この二人の割合が可なり大きい。

あまり聴かない人は、”クラシック音楽”と纏められていてわからないでしょうが、作曲家が違えば音楽も全然違います。

結局クラシックってなんなの?

まあよくされる話ですが、もともとクラシックというのは”古典派”のことで、

ハイドンモーツァルト、ベートーベン

の音楽のことです。

日本では、西洋の芸術音楽全体をやんわりさしてクラシックと呼んでいるわけです。

 

その三人はだいたい同じ時代の人で、場所もウィーンという共通点があり音楽のスタイルも似ている。

ところがバッハになると全く違う。このブログでも書きましたが、バッハの音楽はポリフォニー主体の音楽なわけです。

 バッハの音楽については以下の記事から雑にですが、書きました。

バッハの音楽 - きつねの音楽話

 

 そして、時代が下って、”印象派”なんてのになると、もう別物といってよいものになります。

和声という点でみればJ-POPの方が古典派に近いという面白いことになります。

そんな雑多なものをひとくくりにして、

はいこれがおすすめクラシック音楽です。

とされた日には当惑必至で、とりつくしまがないということになる。

 

それなら、いわゆるクラシック音楽と呼ばれている雑多なものを列挙して、

この中からあなたのクラシック音楽あなたの感性で選んでください。

としたほうがよいのではないでしょうか。

(・・・心理テストみたい)

 

別物といってもやはりどこかでは繋がっていて、連帯感もありますから、どれかひとつ好きになれば、垣根を越えて別の場所に行くのはたやすい。

そうすれば僕のブログも少し意味をもってくる。

どの時代の音楽がどういう形をもっているか

なんてことは入門してからの話ですからね。

 

そこから、バッハ、モーツァルト好きの僕としては、その領域に引きずり込みたいと云う話。