愛らしさ抜群オーボエの魅力 特徴と名曲
みなさんオーボエはご存知ですか。
はたしてどの位認知されているのか・・・・
フルートは知っていましたか。
このブログは基本的に全く西洋音楽を知らない人にも読まれるように書いているわけですが、どのあたりから書き始めるかが非常に難しい。
オーボエは愛らしい音色で人気のある楽器で、起源の古い、昔から使われている楽器です。
オーボエの魅力とモーツァルトの協奏曲
オーボエ
こんな感じの縦長の楽器です。
上の細い部分を咥えて吹くわけですが、その部分はリードといって薄い板でできています。
リードは葦からつくられます。というよりリードはそのまま葦のことです。
オーボエの場合、リードが二枚重なっていて、そういう構造をダブルリードなんていいます。
ダブルリードの主な楽器はオーボエの他にファゴットがあります。
チャルメラとかいう屋台の宣伝のために使われる楽器もダブルリードです。聴き比べると音が似ているのがわかると思います。
ダブルがあればシングルもあります。
シングルリードの代表はクラリネットやサックスで、どちらも比較的新しい楽器です。
では実際にオーボエの音を聴いてみましょう。
モーツァルト作曲 オーボエ協奏曲 ハ長調
またモーツァルトか
と思われてしまいそうですが、モーツァルトの協奏曲は楽器奏者の宝でありまして、モーツァルトに協奏曲をかいてもらった楽器の奏者は幸せ者で、かいてもらえなかった楽器の奏者は不幸なわけです。
わたしが一番哀れに思うのはトランペットで、モーツァルトは12才の頃トランペット協奏曲をかいているのですが、残念ながら散逸してしまいました。
12歳がかいた曲なんて聴けるもんじゃないだろう
と思われるかもしれませんが、モーツァルトは人類史上最高の音楽的才能をもっており、神童ならぬ超神童で、われわれが耳にする曲の内十代にかかれたものも多いのです。
曲が残っていればトランペット奏者にとっておそらく重要なレパートリーになっていたでしょう。
またもっとも幸福なのはクラリネット奏者で、これはまた今度書きます。
曲の内容
第一楽章 ソナタ形式
第二楽章
第三楽章 ロンド風ソナタ形式(とある)
協奏曲の第一楽章に置かれるソナタ形式は特に”協奏風ソナタ形式”などと呼ばれます。フルートの記事に書いたように主題の提示が、管弦楽とソロで二度おこなれたりするわけです。
この動画は第二、第三楽章ですが、
今回は第三楽章を聴いてみましょう。
三楽章ですが、私は楽章の内容の把握のためにCDの解説やらwikiやらほかのサイトを参考にして確かめてから、楽譜をみつつ曲をきいてそれを確かめていますが、このwikiにあった、三楽章のロンド風ソナタ形式は、どうも納得いきません。
確かに提示部(ロンドでは提示部といいませんが)で主題らしきものが複数提示されますが、ソナタ形式ならば、第二主題は属調で提示されるのが普通のところ、属調で提示されている主題はみあたらず、どれも主調で提示される・・・
多くのサイトがwikiをまるまる移したような記述をしていますが、果たしてあっているのかどうか。
私がざっと楽譜をみたところでは、ソナタ形式のような主題を複数もつロンドというのが限界な様な気がします。
ロンドとしての形は明確に持っているので少なくともロンド風ソナタ形式というのはおかしい。またソナタ風のロンドとみるとしても、循環部の主調での再現が見当たらない。
ざっとみただけなので間違いがあるかもしれません。詳しい方いたら教えてください。
ちょっとごちゃごちゃと書いてしまいました。気にしないでください。
今まで動画として載せていないものの曲の内容(第〇楽章 〇〇形式等)は、wiki等の記述を参考にして確かめないということもあったのですが、完全に信用するのもどうかと思われてしまいました。まあ当たり前ですが。
つまり
第三楽章は6:36からです。
Mozart-Oboe Concerto in C Major(K. 314) II. Adagio non troppo & III. Rondo: Allegretto
奏者はホリガーという現代の名手
8:43 アインガング 協奏曲などでは場面から場面へ移る際アインガングというのがはさまることがあります。アインガングはEingangで、einはinto、gangはgoingにあたり、入口という意味です。
次の場面へ入る際、即興的な楽想をもって突入します。
10:59 カデンツァ
カデンツァについてはフルートの記事参照↓
楽器に親しくなるシリーズ1 フルート - なんとなくクラシック入門~きつねの音楽話
オーボエの音色は気に入りましたか?
鼻にかかったような、くせのある音なので一度聴けばすぐ耳につくようになるでしょう。
この曲は少し前に流行った「のだめ」で登場したようで、わたしはのだめを良く知らないのでわからないですが、友人がのだめの曲だといっていました。登場したのはもしかしたら一楽章かもしれません。
おすすめCD
ホリガーの音色ははっきりと冴えていて、そのうえに甘いというもので、後味のいいケーキのような、まあ悪い例えでしょうが、まあそんなものです。
私はおそらく初めてオーボエの曲を聴いたのがホリガーだったと思います。
根強い人気をもつ奏者です。そういえばちょっと前に新聞に載っていたような気がします。